期末テストが終わり、なんとなく気が抜けるこの時期。中学生にとっては「もうすぐ夏休み」という解放感と、「何をしていいか分からない」という迷いが交錯する時期でもあります。でも、この夏休み前の約3週間こそ、実はとても大切な期間です。
中学2年生の皆さん。部活動では最上級生となり、後輩を引っ張る立場になりました。技術だけでなく「姿勢」や「言葉づかい」など、周囲から見られる意識が高まるときです。学校のリーダー的存在としての自覚を持ち、「どう見られるか」ではなく「どう導くか」を考えて行動してみましょう。
一方、中学3年生の皆さんにとっては、受験前の最後の“通常授業”です。夏期講習や本格的な受験勉強が始まる前に、1学期の内容を確実に理解し、弱点を洗い出すことが必要です。授業中に集中して「わからない」を残さずに。部活動の引退で時間が空き始めた今こそ、勉強と向き合う絶好のタイミングです。
この3週間を「助走期間」として活用できる生徒は、夏休みに入ってからも自信を持って勉強に取り組めます。逆に、ここをダラダラと過ごしてしまうと、せっかくの夏休みも“やる気が出ない”まま流れてしまう可能性があります。
塾長として、私が伝えたいのは「夏を制する者は、今を制している」ということ。夏休みは、突然に訪れるものではありません。今の3週間を、どう使うかで夏の価値は大きく変わります。
机に向かう習慣を取り戻し、目標を持って日々を過ごす。そうした“自覚”こそが、夏を意味あるものに変えてくれます。